モリンガは、日本では馴染みが薄く、まだまだ聞いたことがない人の方が多いと思いますが、実は世界中で「スーパーフード」と呼ばれ注目を集めています。
ミランダカーやレディガガが愛用していることで注目され始め、最近では、タレントのローラさんがモリンガを自宅で栽培しているとか愛用していると話題になり、海外のセレブや人気モデルもマイバッグに入れているなど、健康や美容に敏感な人が愛用しているということで、少しずつ日本でも注目されるようになってきました。
そこで、モリンガの何がいいのか?
がなぜ「奇跡の木」と呼ばれるのか?
またモリンガのサプリメントの選び方や飲み方などをまとめてみました。
モリンガは奇跡の木?
モリンガは、インドを原産とする植物で、フィリピンではカモンガイ・マルンガイなど様々な呼び名があり日本名ではワサビノキと呼ばれます。
乾燥や熱帯を好む木なので、亜熱帯地域のインド・アフリカ・フィリピン・インドネシアなどで盛んに栽培されています。
日本では沖縄県や鹿児島県・熊本県等で栽培が行われています。
成長が早い樹木で、2年で成木になり高さは10m以上・直径は45㎝に成長し、葉を食用・種やさやをオイル・根をスパイス・花は滋養強壮剤などとして利用されています。
このモリンガの木のスゴイところは、成長も早く強い生命力を備えた植物なので、荒れた土地でも水が少ない場所でも、台風などの天災で枝が折れようが、一旦枯れてしまっても、何事もなかったように新芽を伸ばし成長する驚異の植物なんですね。
それに、植物の中でもCO2の吸収力がズバ抜けていて、汚染された空気を浄化して新鮮な酸素に変えてくれたり、空気中の有害物質(亜鉛や銅など)を取り込んで、人に必要なミネラルに作り変えているのです。
たとえば、人間1人の呼吸から出るCO2の年間量約320㎏を、一般の樹木で吸収するには約23本の木が必要なところ、モリンガはたった2本で吸収してしまいます。
一般の木の20倍近くのCO2を吸収することで、地球温暖化防止にも貢献しているのです。
このようなことからも、土壌が悪くても強い生命力ですくすく成長するし、自ら毒を取り込んで人間に必要な栄養素に変化させるので「奇跡の木」「生命の木」といわれています。
モリンガの栄養価は単体植物で世界一
モリンガは、上記ような特異体質を持つので、単体植物の中では栄養価が世界一と言われています。
その中でも特に栄養価が高いのが葉や種・さやの部分で、
・カルシウムは牛乳の約20倍
・カリウムはバナナの約15倍
・ビタミンAは人参の約11倍
・ビタミンCはオレンジの約7倍
・ビタミンB1は豚肉の約4倍
・ビタミンB2はイワシの約50倍
・鉄分はほうれん草の約28倍
栽培されている地域によって栄養価は若干変動はありますが、驚異の数値です!
また、種やさやにはビタミンCが豊富で加熱しても栄養素は崩れにくく、ポリフェノールは赤ワインの8倍・ギャバは発芽玄米の30倍・食物繊維やカリウム・マグネシウムなどのミネラルも豊富です。
その他にも天然栄養成分が90種類以上と、まさに人に必要な栄養素をこれだけ取り込める植物はモリンガだけなのです。
このような驚異の生態なので「モリンガは世界一の栄養素を含む植物」といわれ、海外ではその栄養効果の高さから、薬や美容・健康のために幅広く利用されています。
驚異の木ならぬ、「奇跡の木」と言われるのも納得だし、本物のスーパーフードと呼ばれるのもわかりますよね。
モリンガは自然栄養食
またモリンガは、栄養失調や飢餓が迫っている地域では重要な栄養食として提唱されています。
国際連合世界食糧計画(WFP)でも、貧困地域の栄養失調や飲み水の救済手段としてモリンガが評価され、栽培支援などにも力を入れ始めました。
乳児や授乳中の母の栄養失調防止に利用されるほど栄養価が高く、アフリカやフィリピンなどでは「モリンガは授乳を高める」「母親の親友」「母親のミルク」ともいわれています。
例えば、フィリピンでの貧困層の食事は粗食で、肉や魚・野菜などバランスよく摂取できないのが現状ですが、栄養失調や発育不足の子供達はほとんどいないと言われています。
それはなぜか?
貧困層の住む場所にはモリンガ(カモンガイ)が自生していて、毎日モリンガの葉を採ってスープなどにして食べているからだそうです。
「主食の米とモリンガがあれば生きていける」と現地の人は言っているんですよね。
実際、大家族でもやせ細って栄養失調の人はいなく、元気で活動的な様子からも、モリンガの栄養素が高いということがわかります。
モリンガの粉末約8gで1日の栄養素を補充することができるようで、フィリピンでは生後3か月ごろから、モリンガをすり潰してスープにしたりモリンガを離乳食で与えています。
妊娠中はモリンガを食べない方がいい
海外では、妊婦の栄養補給としてモリンガを食べることをすすめられていますが、肉や魚・野菜など豊富に食べれる日本では、妊娠中にはモリンガを食べないようにといわれています。
また、
極めて限られた情報として、モリンガの葉の抽出物を妊娠ラットに対し高用量を経口投与したところ、流産がみられたとの文献報告がありました。
このため、モリンガ(加工品を含む)の摂取に際しては、妊娠している方又は可能性のある方は十分にご注意して下さい。
引用:https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/hokenkinou/4e-3.html
ラットにどれだけの高用量を与えたかは分かりませんが・・(笑)、念のため妊娠中は控えた方が良さそうですね。
また高血圧や糖尿病などで薬を服用されている方は、医師に相談してから摂取することをおすすめします。
モリンガの世界での活用法
昔からアーユルベーダの伝統医学でモリンガの葉を利用していて北インドでは、なんと300種類の病気を予防していると記述されています。
また、種から取れる油は世界的に化粧用油としての歴史が長く、美容に関心の高いクレオパトラも愛用していた油と言われています。
現在もフランスの高級化粧品に使われていたり、精密機械や高級時計のオイルとしても使用されています。
モリンガのオイルを採る時の副産物(圧縮実)には水を浄化させる作用があることから、発展途上国では水のろ過システムにも使用されています。
汚れた水にモリンガの種を入れて約2時間置くと、種が汚れを吸収して水をきれいにしてくれるんですよ!まさに、奇跡の木ならぬ奇跡の種ですよね!
その他にも、
・家畜に飼料とモリンガを混ぜて与えると、乳牛と食牛の体重が約30%増量
・アフリカの妊婦を中心にモリンガの粉末を与えたところ、死産率が大幅に改善
・生後3年以内の死亡率もかなり改善される
このように、モリンガの力で人や動物・水と空気・土壌まで生かされ浄化する、驚きの植物なのです。
日本人は特にモリンガが必要!
モリンガには栄養素が豊富なだけではなく、クロレラなどとはケタ違いの「クロロフィル物質」も含まれていて、体内の化学物質を排出させる作用もあります。
例えば、現在日本で使用許可されている食品添加物や合成保存料・防腐剤の種類は1529種類もあります。
また、アメリカやカナダ・イギリス・スイス・台湾などで使用制限や禁止されているトランス脂肪酸は、日本では規制はなくパンや菓子・マーガリン・カップ麺・ファストフードなど、ほぼ毎日食べているという人も多いでしょうが、心筋梗塞や脳卒中、認知症などのリスクが高まることがわかっています。
このように、日本で作られている食品は安心・安全と思いたいところですが、実際はそうではないというものが多いのです。
美味しいと思って食べているモノが添加物だらけなのはショックですが、そのような食品を食べるなら体内に溜まってしまう添加物を排出させるしかありませんよね!
そこで、モリンガの出番です。
モリンガは、栄養価が高いだけではなく、体に溜まった悪い物を排出させ、細胞を活性化させて代謝を上げ、免疫力を上げる「クロロフィル物質」が豊富に含まれています。
また、モリンガにはポリフェノールも豊富に含まれていて、赤ワインの8倍にもなります。
このポリフェノールには抗酸化作用があり、身体の老化の原因といわれる活性酸素を除去する働きがあります。
よほど健康や美容に敏感で、オーガニックや無添加食品・自給自足など気を使っていなければ、大量の農薬で作られた野菜や、添加物の入った飼料で育つ肉や魚、そして加工時に大量の添加物や保存料で作られた食品を、食べているわけですから、蓄積された毒を排出させることも大切ですね。
モリンガのリラックス効果
モリンガは、植物の中で世界最大級のGABA(ギャバ)含有量も誇ります。
GABAは、体内で神経伝達物質として働き、脳の興奮を鎮める効果があるとされています。
興奮を鎮めリラックスさせ、安眠や血圧低下にも役立つので、現代の日本社会でストレスを抱える人には、モリンガがおすすめです。
モリンガは多彩な効能がある
また、優れた殺菌性・抗菌性・抗炎症性を持っているので、昔からモリンガの栽培地域では家庭用常備薬として民間医療にも使用されています。
インドでは「リウマチの特効薬」としても有名で、フィリピンでは「高血圧の薬」としても有名です。
成分分析では、高血圧・心筋梗塞・脳卒中・骨粗しょう症・アルツハイマー症・勃起不全などの薬効成分があり、医薬品やサプリメントの有効成分としても配合されています。
葉には
・煎じて飲用することで糖尿病や高血病に高い効果が証明
・免疫力を高めて内臓強化・脳細胞・血圧のコントロール作用
種には
・口内炎・疲労回復・胃潰瘍・胃ポリープに効果
・種を食べると口臭が無くなり常用すると虫歯予防
花には
・強壮剤・利尿剤として使われ、男性の強壮剤として使用(天然のバイアグラ)
様々な栄養成分があるので、二日酔いの軽減などにも利用されています。
モリンガは妊活におすすめ⁉
先程、妊婦さんがモリンガを食べるのは控えた方がいいとお伝えしましたが、妊活中はモリンガはとてもおすすめです。
妊娠できる体への近道は、毎日の食事が大切です。
女性だけに限らず、男性も不妊で悩む人が増えています。
現代のストレス社会での生活に、偏りがちな食生活では若くても体質は変わってしまいます。
そこで、モリンガには妊活のためにも必要な栄養成分が揃っていて、フィリピンでは結婚した男女はモリンガを沢山食べるとも言われています。
日本でも妊活で摂取することをすすめられている葉酸や鉄分・カルシウム・マグネシウムなどは、モリンガ一には豊富に含まれているので、妊活中の方には最適です。
また、フィリピンでは大家族の子宝にも恵まれていることから、天然の栄養価が高いモリンガを毎日食べていることだけで、妊活になっているのかもしれませんね。
モリンガはダイエットにもおすすめ
ダイエット中の人は栄養が偏りがちですが、モリンガをダイエットの食事として補給すると、栄養素を取りながら痩せることができるのでおすすめです。
食事制限をすると、身体に必要な栄養素が取れなくなり、痩せた時に老けたような印象になる人がいますが、必要な栄養素を入れておくと、お肌の調子なども悪くならず、健康的に痩せられます。
また、ファスティングをする時、モリンガを飲んでいたら体力が落ちないと言われます。
美容に気を使う方や、体力を使う仕事をされる方には特におすすめです。
モリンガの選び方
なんでもそうなんですが、日本の「国産」が一番良いと思いたいところですが、モリンガは育つ地域によって成分濃度が違います。
土地柄や育つ地域の気温などによっても違い、葉の色なども若干変わってきます。
気温が15℃以下では成長が止まってしまうので、年間で平均的に30℃ある地域のモリンガの方が濃い緑で栄養価が高いのです。
だから、日本国内でハウス栽培をしているモリンガより、海外の亜熱帯地域の方が栄養価が高いということです。
その中でも、フィリピン産は栄養価が高く、品種改良をしていない原種に近いモリンガで成分もけた違いといわれています。
また、ソマチットがより多く存在しているともいわれています。
また、フィリピンの火山と珊瑚の隆起でできた地質や気温もモリンガの自生が適しているようで、栄養成分濃度もしっかり保てるようです。
ということで、モリンガの原産国がフィリピンで、日本で加工製造している製品が今のところ一番良いモノではないかと思います。
おすすめのモリンガ商品
そこでおすすめなのが、タブレットやパウダー・お茶といったモリンガ製品です。
フィリピンの有機JAS認証農場で自然栽培された在来種モリンガ(マルンガイ)の葉のみを使用して、添加物を一切使用せず国内で製品化したタブレットです。
簡単に摂取したい・持ち運びたいという時にはタブレット状がいいですね。
また、モリンガは他の食材の味の邪魔をしないので、パウダーも手軽に利用できておすすめです。
コーヒーやスムージーに入れても、プロテインに混ぜたりスープに入れたり、料理にも幅広く使えるのでおすすめです。
タブレットは、小粒なので飲みやすかったです。
パウダーは、青汁のような風味がありますが苦みやえぐみなどはなく、こちらも飲みやすかったです。
また、夏の暑い日などはモリンガ茶として、ティーパック状になったものを利用するのもおすすめです。
私が、初めて購入したのがこちらの↓モリンガ茶でした。
飲みやすく風味も良かったので、夏場の水分補給としても活躍してくれました。
そのままに水に入れて、1時間冷蔵庫で置いておくとこのようにお茶になります。
煮だしする必要もないのでラクですし、1日置いても苦みやえぐみがなく、スッキリした美味しさです。
モリンガの弱点は熱で栄養価が落ちてしまうということなので、60度以上のお湯は避けたほうがいいです。
まとめ
モリンガは、乾燥地帯でも成長する木なので「熱帯地域のための自然栄養食」とされ、国際的にも注目されている奇跡の木です。
水を浄化する作用や、現在分析されている植物の中で最も栄養価があるという超スーパーフードなので、体調管理にも常備しておきたいおすすめのモノです。
また、万が一の天災等での備蓄にもモリンガを常備しておくことはおすすめします。
最後までお読みいただきありがとうございました。